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DATE 2017/05/16Category: 遺品整理

遺品整理はいつやるの?適切な時期について

遺品整理の時期に特別な決まりはありません。四十九日までは霊が周囲にいらっしゃるので片付けを控えるという考えもありますし、親族全員が集まる四十九日までに家を整理しておきたいという考えもあります。弊社のお客様では、四十九日前が多いです。理由についてお話しします。

一ヶ月から四十九日までに
整理される方が多い理由

ご家族が亡くなられた直後は、本当にやることがたくさんあります。静かに悲しみを癒したいと思っても、かなりドタバタしてしまうものです。手続き関係が落ち着いてくるのは亡くなられて二週間ほど経った頃でしょうか。
すぐに片付けるのは忍びない、故人を偲びたいとの思いから、遺品整理にかかられる方が多いのは一ヶ月後くらいからです。しかし、いつまでも遺品をすべて置いておくことはできませんし、いつか片付けるつもりなら四十九日をめどにされるのがおすすめです。理由は、相続がスムーズにいくためです。

遺品整理は手続きが終わって落ち着いてから

行政機関に提出する届け出には明確な期限があるものでなくても、ほとんどが「死亡後すみやかに」となっています。公共料金や携帯電話料金は、早く停止しないと料金が発生し続けてしまいますから、これもすみやかに。これらの手続きを終えてから、遺品整理を始めましょう。
気持ちの整理をつけることも必要なので、少し落ち着いてからにしましょう。

早すぎるのは問題?

あまりさっさと片付けてしまうのも寂しいですが、ご家庭の状況によりますから、早く片付けたからといって咎められることなど少ないと思います。
例えば、亡くなられた方が賃貸に一人でお住まいだった場合は、先延ばしにすればするほど賃料がかかってしまいます。亡くなられた日のまま時間が止まったような部屋を残しておくと、亡くなられた方が現世に未練を残してしまうのではという考え方もあります。すみやかに旅立たせてあげるために、放置せずにきちんと遺品を整理してさしあげるという方も多くいます。

なぜ四十九日をめどにするのか

仏教では、死後七日間は霊がまだ近くにいるとされています(以下、宗派や解釈による違いを含む可能性がありますが、あくまでも広く知られているお話を例にします)。
故人は、七日かけて三途の川に到着します。そこから七日ごとに七度の裁きを受け、次の転生先が決まるのです。六道のうち、より上位の世界に輪廻できるように、現世に残された遺族たちが祈りを捧げる…これが初七日から四十九日まで7日ごとに行われる法要の意味です。
四十九日は、故人の道が決まる最終審判の日ですから、もっとも重要な法要とされています。命日を含めて50日目は「忌明け」。遺族たちは普段の生活に戻っていきます。四十九日は、悲しみに区切りをつけるきっかけとも言えます。

遺族みんなが集まる最後の機会

四十九日の後には、百か日(命日を含め100日目)の法要がありますが、ごく近親者だけで行ったり、省いてしまう例もあります。そのため、親族一同が会するのは四十九日が最後の機会となります。この時に形見分けを行うのが合理的ですので、それまでに遺品を整理する方が多いのです。

相続がスムーズにいく

遺産相続は預貯金や有価証券だけではありません。宝飾品、趣味のコレクション、骨董なども多いです。何ヶ月も放置すると、「○○があったはずなのに」「誰かが勝手に持ち去ったのでは」といったトラブルも起こりやすくなります。できるだけ遺族が集まりやすい期間の内に、相続財産を明らかにしておくことが望ましいのです。

まとめ:悲しみに区切りをつける四十九日をめどに

四十九日を過ぎると、故人は御霊から成仏され仏様となります。遺族にとっては、様々な事務的な手続きと法要を終えて、気持ちを切り替えられる節目となります。必ず「四十九日までに」といった決まりはありませんが、実務的にも気持ち的にも、四十九日をめどに整理をすすめてみてはいかがでしょうか。

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