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DATE 2017/05/16Category: 不用品回収

汚部屋の実家を片付けたい!業者任せで大丈夫?

散らかった実家を片付けたい、と悩む方はとても多いです。特に、高齢となった親世代は物を捨てられず溜め込んでしまう傾向が強いそうです。何度言って聞かせてもダメ、手伝ってもダメ、かくなる上は業者に依頼してまとめて不用品を持っていって欲しい!という場合、可能なのでしょうか?

実家の片付け問題は、根が深い。
業者に任せるべきかどうかの判断とは

物置に捨て置かれた壊れた家電、衣装ケースには何十年も袖を通していない洋服、使い切るのに10年はかかるかと思われる包装紙や紙袋のストック、冷蔵庫には期限切れの食材が地層を築いている…。こんなご実家だと、帰省するたびに口を出したくなりますよね。
ゴミ屋敷問題、実家の片付け問題が注目されて様々な心理分析がされていますが、捨てられない主な理由は「物に囲まれていると安心する」からなのだそうです。高度経済成長と同時に、物質的豊かさの追求という価値観を育てられた70代~90代の親世代にとって、物があることと幸せはイコールなのです。エコ、断捨離、ミニマリスト、といった言葉がブームになる子ども世代と親世代では、根本的に考え方が違います。
だから、実家の片付けに安易に手を出しても、根本的には解決しないケースが多いです。

他人の家のことと、傍観する気持ちも必要

家を出ているのなら、親子といえどそこはすでに他人の家庭。本来、口出しする権利はありません。快適な空間のある清潔な家で生活してほしいですし、帰省するたびにうんざりするかもしれませんが、大事なのは「これがその人にとって幸せな状態」と価値観の違いを認めることです。
一緒に住んで、共に生活するためのルールを守ってもらうというアプローチ以外は、ほとんど意味がありません。

片付けの押し付けはどっちにもストレス

「汚い」「またこんなに溜め込んで!」と、親を叱り飛ばしていないでしょうか。頭ごなしに叱られて素直に聞ける大人の方が少ないでしょう。「あなたに関係ない」「余計なことするな!」と反発されてしまいます。嫌々片付けさせられる親も、ムカムカしながら片付けさせる子どもも、どちらもストレス。一体誰のために何をやってるのか、と考えると冷静に傍観できます。

片付いても効果は持続しない

どんなに片付けを手伝っても、ゴミ袋に入れる端から「まだ使える」と開封して親が取り出してしまうといったことはよくあります。また、せっかく片付けても数ヶ月後には元どおおりでガックリ…というケースがほとんどという現実も知って下さいね。

それでも片付けた方が良い状態と、方法

基本的には、「価値観が違うから仕方ない」ということなのですが、どんなひどい状況でも放っておくしかないのかというと、それも違うと思います。
まず第一に、本人に問題意識とやる気がある場合です。ただ収集癖があるというわけではなく、高齢になって体が思うように動かず片付けられない、子どもたちが自立して家に人が寄らないようになったので、やる気が出なくなってしまったという理由も考えられます。その場合は、手助けが必要かもしれません。できるだけ本人が若いうち、やる気があるうちに手をつけましょう。
また、生活に支障があるレベルのゴミ屋敷は、衛生的にも心配ですし、火災の危険もあります。論理的に説得してみましょう。

掃除→捨てる、と段階的に。場所は部分的に。

子どもたちにとっての片付けは、結果的に「=捨てる」になると思います。しかし、物に囲まれていることに安心感を覚える方は、一気に物がなくなると何とも言えない不安や寂しさに襲われてしまうのです。慌てて物を補充し直し、最悪の場合はリバウンドということもあります。捨てられると思うから反発するのです。片付けは、「=掃除」から始めることを心がけてみて下さい。
まず、目に付くリビングの物を一掃したくなるかもしれませんが、それは最後の段階です。最初は水回りだけ、物置だけ、天袋だけと、場所は部分的に少しずつがおすすめです。快適さを理解してもらい、慣れてもらいましょう。

生活に支障がある、危険な状態の場合

足の踏み場もない状態、生活用品だけでなく明らかなゴミを収集してしまっている場合は、衛生的な問題や火災の危険を挙げて懇々と説得するしかありません。「ご近所に恥ずかしい」「みっともない」「信じられない」など、傷つける言い方をするのは逆効果。あくまでも冷静に、論理的に説得しましょう。

業者に頼むのは最終手段

不用品回収業者としては「ゴミはちゃんと捨てさせましょう!」とでも言うべきなのかもしれませんが、親も子どももストレスで、親を傷つけて、しかも効果が持続しないことをおすすめすることはできません……。じっくり取り組まれるのが良いと思います。
業者に頼む場合は、ある程度まとまって不用品が出た時、もうご家族では手のつけようもなくなった危険を伴うゴミ屋敷の場合です。トラックの大きさごとに積みきりパックサービスがございますので、ゴミの規模によって何が一番お得かご案内します。お気軽にご相談ください。

まとめ:実家の片付けは少しずつ部分的にがおすすめ

子どもから見ると実家のグチャグチャ状態は理解しがたいかもしれませんが、そこで生活している人の幸せを第一に、生活に支障がないようにしてさしあげるのが愛情です。一気に物を減らすと逆効果なので、少しずつ取り組んでみて下さい。大量のゴミ、分別不可能なゴミが出た場合は、業者にお任せ下さい。

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